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2023年03月24日
カテゴリ:
ほっこり・ほのぼの
2/5会う約束をしていた彼女と連絡がつかない。心配になって家を飛び出すと、公園にパトカーが2台止まっていた。もしや…まさか…→病院に駆けつけた俺、彼女は無事だと知るのだが…
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1/5会う約束をしていた彼女と連絡がつかない。心配になって家を飛び出すと、公園にパトカーが2台止まっていた。もしや…まさか…→病院に駆けつけた俺、彼女は無事だと知るのだが…
2/5会う約束をしていた彼女と連絡がつかない。心配になって家を飛び出すと、公園にパトカーが2台止まっていた。もしや…まさか…→病院に駆けつけた俺、彼女は無事だと知るのだが…
3/5会う約束をしていた彼女と連絡がつかない。心配になって家を飛び出すと、公園にパトカーが2台止まっていた。もしや…まさか…→病院に駆けつけた俺、彼女は無事だと知るのだが…
4/5会う約束をしていた彼女と連絡がつかない。心配になって家を飛び出すと、公園にパトカーが2台止まっていた。もしや…まさか…→病院に駆けつけた俺、彼女は無事だと知るのだが…
5/5会う約束をしていた彼女と連絡がつかない。心配になって家を飛び出すと、公園にパトカーが2台止まっていた。もしや…まさか…→病院に駆けつけた俺、彼女は無事だと知るのだが…
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86:
1
2009/08/25(火) 12:10:13.23 ID:9k1Z+XoP0
外に出るとすぐ、団地の真ん中の公園にいる香子が見えた。
「こんばんは。」
香子はまたちょっと背が伸びた気がした。今日は長い髪を下ろしている。
小さい時に比べ、髪のクセが無くなってきているような気がした。
「おう。電話、タイミング良かったな。今帰ったとこなんだ。」
「実はね、家からこーちゃんの部屋に電気が付くのを見てたのw」
なるほど、確かに向いの棟だから、そういうことも出来る。
「これ。」
香子はおずおずと手にした紙袋を差し出した。
中には去年の如く、チョコらしきものがラッピングされて入っている。
「ありがとう。」
今年はちゃんと礼が言えた。
89:
1
2009/08/25(火) 12:13:02.73 ID:9k1Z+XoP0
「去年は手渡しできなくて、ごめんね?」
「い、いや…俺も、礼もなにも出来なくて、悪かった。」
なんか、お互いで謝りあってる。
「今年は、去年よりは上手に出来たつもりだけど…」
「いや、去年のも美味かったよw」
「ホント?良かったww」
一年越しで去年のチョコの感想のやりとりをした。
こんな近くに住んでいるのに。
91:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 12:15:13.77 ID:QIlH57XN0
ここからどう傷付けるんだよ・・・おじさん想像も出来ないよ
94:
1
2009/08/25(火) 12:17:07.61 ID:9k1Z+XoP0
「4月から、中学生になるよ。」
「知ってるよww」
「一年だけだけど、また同じ学校に行けるねw」
香子は無邪気にそう言った。
「そうだな、楽しみだな。」
俺も小学生の時より少しは成長していたのか、素直に答えることができた。
「……ねえ、4月から、また前みたいに、一緒に学校行ってくれる?」
「え?」
「たまにでいいから。」
夜の闇のせいではっきりとは分からないが、
香子の頬は、ちょっとだけ赤く染まってる気がした。
96:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 12:19:28.66 ID:ySK/OHUe0
えっなにこんなに良い感じなのに、ここからかこちゃん傷つける方向なわけ?
やめてー
97:
1
2009/08/25(火) 12:19:55.49 ID:9k1Z+XoP0
「俺、朝練もあるから、ホントにたまにだぞ?」
「うん!たまにでいい。…ありがとう。」
緊張した表情だった香子はやっと微笑んでくれた。
「じゃ、帰るね!」
「うん。」
勢いがついたのかテンションがあがったのか、
香子はそのまま走って家へと戻っていった。
98:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 12:24:59.85 ID:52oEQXJK0
なんか怖いお
100:
1
2009/08/25(火) 12:26:20.50 ID:9k1Z+XoP0
中三の春。
俺は、いつもの進級とは違った気分で迎えていた。
香子はセーラー服がよく似合っていた。
俺は朝練があったので、言うほど一緒に登校は出来なかったが、
たまに一緒に行けたときは、学校のことをよく話してくれた。
香子も小一のときとは違い、友達もたくさんいるし、
ブラスバンド部に入って、部活も頑張っていた。
まもなく俺は最後の大会が終わり、サッカー部を引退となった。
結局三年までスタメンに選ばれることはなかったが、
最後の大会は途中出場で試合にも出れたので、満足していた。
101:
1
2009/08/25(火) 12:32:36.51 ID:9k1Z+XoP0
それから受験勉強の日々が始まる。
「勉強、大変?」
「まあね。」
俺が引退した後は、香子と一緒に登校する機会は増えていた。
毎日ではないが、週に二、三くらい。
「受験ってどんな感じなのかな。」
いまいち実感が湧かないという顔をする香子だが、
実は香子はかなり成績が良いので、この地区で一番の
公立進学高である○○高を目指すことになるのは間違いなかった。
そして俺は、ある決心をしていた。
「俺、○○高を目指すよ。」
「ホント?あそこ、難しいんでしょ?」
「うん。でも、やってみる。」
俺の成績は中くらいで、はっきり言って○○高は相当厳しい。
それでも、やってみるつもりでいた。
たった一年、また香子と同じ学校に通うために。
105:
1
2009/08/25(火) 12:36:23.48 ID:9k1Z+XoP0
それから受験までは、まさに勉強漬けの日々だった。
今まで行った事のなかった「塾」というものにも行ったし、
夏休みも何が休みなのかっていうくらい、勉強した。
何か目標があってやるということは、結構重要なことらしい。
冬くらいになると俺の成績は、先生も驚くほど上がっていた。
Sは、そんな俺を見ながら、
「まるで横島クンだな。煩悩パワーだw」
と笑っていた。
ちなみにヤツは、そんな俺より成績が上なのが腹立つ。
107:
1
2009/08/25(火) 12:39:14.92 ID:9k1Z+XoP0
受験勉強で忙しいため、俺と香子はこの一年、
登校中くらいしか話すことはなかった。
が、それでも良かった。俺には、十分力になった。
それにこのときに至ってさえ、俺は香子に対して
恋愛感情は無いんだと思っていた。思い込んでいた。
ただ、また、こうやって一緒に喋れたらいいな。
そう思って、勉強に打ち込んでいた。
109:
1
2009/08/25(火) 12:42:17.88 ID:9k1Z+XoP0
春が来て、受験が終わり、
そして、合格発表の日が来た。
受験前後から、香子は受験の類の話を全然しなくなった。
おそらく、気を使ってくれたいたんだろう。
確かに、こっちの精.神は異常なほど研ぎ澄まされていたし、
発表まで気が気じゃなかった。
発表の日、俺はSと供に観に行った。
112:
1
2009/08/25(火) 12:45:52.85 ID:9k1Z+XoP0
「あ、あった。」
Sはあっさりと自分の番号を見つけた。
まあ、ヤツの実力なら当然の結果だ。
「じゃあ、俺のも一緒に探してくれよ!番号は…」
「いや、だからあったんだって。俺のも、お前のもw」
はい?
俺は一瞬状況がわからなくなったが、すぐに意識を取り戻す。
「まじかーー!どこだ!」
「だから、あれww」
笑いながらSが指した先に、確かに俺の番号はあった。
「あった!やったーーーー!!!」
「良かったなw」
やたら冷静なSをよそに、俺は大きくバンザイした。
118:
1
2009/08/25(火) 12:51:16.28 ID:9k1Z+XoP0
合格したらすぐに中学に来いと先生に言われていたが、
それよりまずは電話だ。
Sは携帯で家に電話していたが、俺は持ってなかったので
公衆電話から電話をかけた。
しかし、家ではない。香子の家だ。
約束も何もしていなかったが、俺は何故か、
香子が家で待っていてくれてるような気がしたから。
「はい、佐々木です。」
一度きりのコール音の後、電話に出たのはやっぱり香子だった。
「俺、幸介。」
「こーちゃん!…その、どうだった?」
「受かったよ、合格!」
俺は敢えて冷静にかっこつけようと思ったが、
テンションが上がって、どうも駄目だった。
「ホント!?やったね!良かったね!!」
受話器の向こうで、香子のテンションはもっと高かった。
119:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 12:56:12.93 ID:ySK/OHUe0
ええこやなあ
121:
1
2009/08/25(火) 12:58:12.64 ID:9k1Z+XoP0
そして、4月。
俺は、高校生になった。
制服はガクランのままだったが、女子のブレザーが可愛かった。
「こーちゃん、部活どうするの?またサッカー部?」
高校に入ってすぐ、俺と香子は公園で喋っていた。
「うーん、どれにするか悩んでるんだけどな。あ、サッカー部には入らないよ。」
「え、どうして?」
「俺、サッカーのセンスないみたいだしw どうせなら、別のこともやってみたいし。」
ちなみにウチの高校はサッカー部は人数も多く、
中学の時スタメンだったSもなかなかレギュラーになれなかったくらいだ。
「じゃあ、ブラスやろうよw」
「ブラバンかぁ。高校からでも、やれるかな。」
「大丈夫だよ。楽しいよ?」
ニコニコと話す香子につられて、それも悪くないかな、と思えてきた。
「じゃ、やってみようかな。」
「うん、やってみて!」
先に行って待ってるぜ、とは言えなかったが。
123:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:00:06.36 ID:SrIr0VMc0
まさか彼女作って香子ちゃん泣かすとかしないよな?
126:
1
2009/08/25(火) 13:02:33.64 ID:9k1Z+XoP0
俺はブラスバンド部に入ったが、最初は散々だった。
ほとんどの人が中学から、もしくは小学からやっている部員ばかりで、
譜面も読めなければ音もまともに出ないのは、俺くらいだった。
が、サッカー部と受験勉強で鍛えられた忍耐力で、辞めることはなかった。
そして、なんだかリズム感はいいらしいということで、パーカッション担当になった。
これが意外に楽しく、ドラムセットまで8ビートくらいなら叩けるようになった。
130:
1
2009/08/25(火) 13:06:16.41 ID:9k1Z+XoP0
毎日の楽しい部活と、勉強の忙しさもあって、
俺は香子となかなか会うことが出来なかった。
だが、これは中学のときもそうだったし、仕方ないか、と思っていた。
高一の一年間はあっという間に過ぎた。
この年のバレンタインはお互いの都合が合わず、
結局母親が預かってくれるパターンだった。
だが、俺もお返ししなくてはならないということにようやく気付き、
ホワイトデーにはクッキーを持っていった。
生憎、香子は居なかったが、お母さんに預かってもらった。
134:
1
2009/08/25(火) 13:11:40.79 ID:9k1Z+XoP0
その夜、家の電話が鳴った。
たまたま母親が居なかったので、俺が出た。
「はい。」
『あ、こーちゃん?香子です。クッキーありがとう!!』
一気に捲くし立てる香子に、耳がちょっとキーンとした。
「あ、ああ、大したもんじゃなくて悪いんだけど。」
『そんなことない、すっごく嬉しい!ありがとう!!』
こんなに喜んでもらえるなら、もっと前からあげとけば良かった。
「今年は、いよいよ高校受験だな。」
『うん。私も、○○高目指して頑張るよw』
「香子なら平気だよ。」
母親伝いに、香子の成績が学年でもトップクラスだということは聞いていた。
「待ってるぜw」
今度は、言えた。
『頑張りますw』
137:
1
2009/08/25(火) 13:15:30.68 ID:9k1Z+XoP0
二年になっても、相変らずの日々だったが、
受験で忙しい香子とは益々会う機会が減った。
それでも、まるで妹を心配する兄のような心持ちで、
試験の要点や使うといい参考書なんかを教えてやった。
そんな、夏休み明けのある日。
俺は、隣のクラスの女子に、呼び出された。
139:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:17:52.67 ID:2TjVc6t60
あああああああ
141:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:18:11.80 ID:QIlH57XN0
ナンテコッタイ
143:
1
2009/08/25(火) 13:19:31.74 ID:9k1Z+XoP0
その子は、合唱部のTだった。
合唱部とは同じ音楽系の部活ということで、交流もあったので、
何度か喋ったこともある。
ショートカットで、綺麗な顔立ちをした子だった。
「ねえ、幸介君て付き合ってる子、いるの?」
放課後の誰も居ない階段の踊り場で、こんなことを聞かれる。
俺の心臓は爆発寸前にまで高鳴った。
「いや、いないけど…」
「じゃあ、私と付き合ってよ。」
なんというか、気が強くてストレートな子だった。
そして、美人だった。
「うん。」
俺は、即答していた。
145:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:20:42.24 ID:AF7twqhD0
あぁ………………
どうしてこうなった?????
146:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:21:12.74 ID:bcr+v9c00
>>1
普通にリア充じゃねえか
147:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:21:20.40 ID:Y1IzYVlt0
おい、「うん」じゃねーだろ。
148:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:22:07.28 ID:Tbn30PlEP
やべぇ・・・・・・ショックだわ・・・・・・
149:
1
2009/08/25(火) 13:22:29.87 ID:9k1Z+XoP0
香子の事は考えなかった。
いや、一瞬は頭を掠めた。
しかしその時の俺は、香子のことは大切な大切な妹のような存在で、
恋愛対象としては見ていなかった。
幼馴染はそういうもんなんだ、とそう思っていた。
それと同時に、リアルに彼女がいる生活にも憧れていたし、
なによりこんな綺麗な子が告白してくれたという事実に、浮かれていた。
そうして、俺とTの交際が始まった。
151:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:23:22.82 ID:deVYXXpd0
そうして、おれは静かにスレを閉じた。
159:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:27:37.05 ID:Vc8TKy+x0
>>151
まだ大丈夫だ!!!
きっと最後にハッピーエンド待ってるって
たぶん
154:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:24:04.58 ID:NYgwIAQfO
なんという予想どおりの展開wwwwww
155:
1
2009/08/25(火) 13:25:19.01 ID:9k1Z+XoP0
Tは気が強く、デートの時も率先して行く先を決め、
引っ張っていくタイプだった。
俺は彼女ができたことなんて初めてで何もわからなかったし、
その方が助かった。
お互い、部活や勉強で忙しかったが、
それでも合い間を縫って買い物したり、映画に行ったりした。
それはすごく楽しい日々だったし、今でもそれに後悔はしていない。
160:
1
2009/08/25(火) 13:28:46.97 ID:9k1Z+XoP0
初めての携帯も手に入れたし、メールも毎日のようにしていた。
それと反比例して、香子と会う機会は減った。
香子はまだ携帯も持っていなかったし、塾と家と学校の往復で、
俺と会ってる暇なんかなかったようだ。
しかし、まったく無かったわけではない。
Tと付き合いだして一ヶ月ほど経った頃、
部活の後に二人でマックに寄って、出てきたときだ。
ちょうど塾帰りだったのであろう、香子と出くわした。
162:
1
2009/08/25(火) 13:30:10.52 ID:9k1Z+XoP0
あ、比例ですね、失礼しました。
166:
1
2009/08/25(火) 13:33:35.66 ID:9k1Z+XoP0
「あれ、こーちゃん?」
先に気付いたのは香子だった。
「おお、香子、久しぶり。塾の帰りか?」
「うん。」
答えながらも、香子がTを気にしているのが分かる。
「あ、こっちは同じ高校のTさん。」
「どうも。」
Tの挨拶にあわせ、香子も頭を下げる。
「Tは、俺の彼女なんだ。」
「え?」
香子は目をぱちくりさせて、俺とTを交互に見た。
167:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:36:39.80 ID:ySK/OHUe0
もてあそんでんじゃねえよ
168:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:37:24.72 ID:IJJOlTYvO
こーちゃんのばかあぁぁぁぁぁあ
169:
1
2009/08/25(火) 13:38:04.43 ID:9k1Z+XoP0
「こ、こーちゃん彼女できたんだ!すごーい!」
香子は驚いたような顔をして、俺を囃し立てた。
「ま、まあな。」
俺は照れて頭を掻く。
Tは不思議そうな顔をして、俺と香子を見比べていた。
「じゃあ、私帰るね。」
「ああ、気をつけて帰れよ。」
香子は自転車に乗り込むと、猛発進して去っていった。
「……あの子、中学生だよね?」
香子の後姿を見ながら、Tが聞いてくる。
「うん、同じ団地の、まあ幼馴染だな。」
「へぇ〜」
Tは納得したように頷いた。
170:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:38:34.38 ID:1PPta8Fj0
切ないなぁ でもなんかわかるっつーか 切ないなぁ
173:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:41:17.60 ID:Vc8TKy+x0
ちなみにあと何回傷つけんの?
176:
1
2009/08/25(火) 13:44:57.72 ID:9k1Z+XoP0
その後も、特に関係が変わることはなかった。
相変らずTとは付き合っていたし、
香子とは出会ったときに、近況を語り合うような関係だった。
香子は成績上位をキープしているようだった。○○高には間違いなくいけるだろう。
冬のある日、Tが俺んちに遊びに来たことがあった。
テスト期間で部活もなく、テスト勉強をするという名目だ。
学校が終わった後、そのまま二人で俺んちに直行した。
177:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:49:24.49 ID:FexV+PXyO
あああああああああああああああああああ
リア充めwwwwwwwwwwwwwwwwww
178:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 13:50:09.94 ID:SrIr0VMc0
嫌な予感
179:
1
2009/08/25(火) 13:50:58.78 ID:9k1Z+XoP0
俺んちに着いて、ドアを開けたその時。
居間の方から笑い声がする。両方、聞き覚えがあった。
一人は母親。そして、もう一人は。
「香子、来てたのか。」
「あ、こーちゃん、お邪魔してますw」
母親と香子は、香子の持ってきたらしいお菓子を食べながら、談笑していた。
「お父さんの出張のお土産なのw こーちゃんも…」
はたと、香子の言葉が止まる。
俺の後ろにTがいることに気付いたからだろう。
「あら、Tちゃんいらっしゃいw」
「どうも、こんにちは。」
Tとウチの母親は、二度ほど面識があった。
「テスト勉強、させてもらいにきたんです。」
「あらあら。じゃあ幸介にしっかり教えてあげてねw」
ちなみにTの成績は俺より全然いい。
181:
1
2009/08/25(火) 13:55:50.09 ID:9k1Z+XoP0
「あ、私、帰ります!」
香子は椅子から立ち上がり、帰り支度を始める。
「あら、もっとゆっくりしていけばいいのに。」
「いえ、いいんです、テスト勉強の邪魔になっちゃうし…」
そう言いながら、そそくさと玄関に向う香子。
「じゃ、またね。」
「おう、おみやげ、ありがとな。」
香子は俺に手を振って、Tに一礼して、帰っていった。
俺とTは、俺の部屋に入る。
「あの子、いつかの子だよね。」
「うん。」
「よく遊びに来てるんだ?」
「いや、滅多にこないよ。小学生の時以来じゃないかな。」
「ふうん。」
Tは気の無いように言ったが、俺はウソは付いていない。
その日に限って来ていたのは、本当のことだった。
183:
1
2009/08/25(火) 13:58:05.31 ID:9k1Z+XoP0
そして冬休みを越え、新年。
俺とTは初詣にいったり初チューしたりと、
新年のスタートとしては順調だ、と思った。
だが、いいことは長続きしないものだ。
今年もまた、バレンタインがやってくる。
186:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:00:31.06 ID:SrIr0VMc0
ま、まさか・・・
188:
1
2009/08/25(火) 14:03:38.48 ID:9k1Z+XoP0
バレンタイン当日。
俺はTに家で待ってるように言われたので、
大人しく待っていると、携帯が鳴った。
『ちょっと、下まで出てきて』
Tからのメールだった。
なんか似たようなこと前にもあったなーと思いつつ、
俺はドキドキしながら家を出た。
公園の街灯の下に、Tがいた。
「おっす。」
「おっす。はい、これ。」
Tが俺に押し付けて来たのは、間違いなくチョコレートだ。
「お、ありがとう。」
「部活忙しくてなかなか買いにいけなくて、やっと今日買えたw」
それで家で待ってろって言ったのか。
「わざわざ、ありがとう。嬉しいよw」
189:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:04:49.01 ID:4EnkWtM10
すごくじれったいです
190:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:04:56.18 ID:QIlH57XN0
手作りじゃねーのかよw
194:
1
2009/08/25(火) 14:08:27.86 ID:9k1Z+XoP0
その時、だった。
向かいの棟から、香子が出てきた。紙袋を持って。
恐らく、俺の家に届けるつもりだったのだろう。
「あ…」
「……」
香子は俺たちを見て、Tは香子を見て、固まる。
言い知れない緊張感に耐え、俺は第一声を放つ。
「おっす。」
「こ、こんばんは。」
香子は、俺に対してというより、Tに対して挨拶した。
201:
1
2009/08/25(火) 14:13:06.12 ID:9k1Z+XoP0
「こんばんは。こんな遅くにどうしたの?」
Tは、努めて優しい口調で言ってるような気がした。
「え、あの…こーちゃんに……」
素直な香子の言葉。
「それ、チョコレート?幸介にあげるつもりで?」
「は、はい…」
それを聞いて、Tが香子へと詰め寄る。
「彼女のいる人にチョコ持って行くなんて、どういうつもり?」
「ちょっと、やめろよ」
俺は慌ててTの肩を掴んだが、Tは止まらない。
「ハッキリ言って、迷惑なのよこういうの。やめてくれない!?」
205:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:13:54.68 ID:QIlH57XN0
うわあああああ
女ってこええええええええええええええええええ
210:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:17:01.49 ID:kgfbKzUT0
Tウィルス終了の気配wwwwwwwwww
211:
1
2009/08/25(火) 14:17:41.90 ID:9k1Z+XoP0
怯えたように身を竦ませる香子。
「おい待てって!そういうんじゃないんだよ、俺達は!」
さすがに俺も声を荒げた。
「それは、幸介が思ってるだけでしょ?彼女からしたら違うかもしれないじゃない!」
「そんなことねーよ。」
俺は香子を見たが、香子は震えて声も出ない。
このままここに居させるのは、根が大人しい香子には耐えられないだろう。
「香子。大丈夫だから、家に帰ってな。」
「で、でも…」
「いいから。」
俺が諭すと香子は、走って家へと戻った。
212:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:18:03.66 ID:Fv0mpELI0
Tやめろぉぉぉぉぉぉ
214:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:19:53.09 ID:Rc/dsBZUO
Tも香子もかわいそう…
215:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:20:01.17 ID:5gTcwgopO
T「破ァッ!!」
218:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:21:05.90 ID:kgfbKzUT0
>>215
それなら許せるwwwwwwwwww
217:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:20:43.14 ID:Vc8TKy+x0
1は記憶力すごいな
俺高校のときのバレンタインなんて全然覚えてないわ
もらえたことねぇし
223:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:24:10.02 ID:Tbn30PlEP
>>217
覚えてるじゃねーかよwwww
220:
1
2009/08/25(火) 14:22:53.05 ID:9k1Z+XoP0
「優しいのね。」
厭味な言い方だった。
「そりゃ、妹のようなもんだからな。」
「こないだだって家に居たし。」
「それは、たまたまだって。」
「そんなに大切なら、私よりあの子と付き合えばいいじゃない!」
俺は、怒った。
「なに言ってんだ、あんまりわけわかんないことばかり言うなよ!」
すると、普段は気の強いTの目から涙が溢れ、
「……帰る」
そう言い残し、俺が止めるのも聞かず、自転車で帰っていった。
221:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:23:25.28 ID:Jdid4dcm0
>>220
やーいT帰れ帰れ〜
226:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:25:32.44 ID:ldgHXfKPO
>>221
お前は小学生かwww!
225:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:25:12.33 ID:SrIr0VMc0
香子に八つ当たりとかしそう
227:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:25:41.40 ID:1PPta8Fj0
しそうだな というかしたな 香子号泣だ
228:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2009/08/25(火) 14:25:50.39 ID:AF7twqhD0
なきゃあいいってもんじゃねえんだよ!
1/5会う約束をしていた彼女と連絡がつかない。心配になって家を飛び出すと、公園にパトカーが2台止まっていた。もしや…まさか…→病院に駆けつけた俺、彼女は無事だと知るのだが…
2/5会う約束をしていた彼女と連絡がつかない。心配になって家を飛び出すと、公園にパトカーが2台止まっていた。もしや…まさか…→病院に駆けつけた俺、彼女は無事だと知るのだが…
3/5会う約束をしていた彼女と連絡がつかない。心配になって家を飛び出すと、公園にパトカーが2台止まっていた。もしや…まさか…→病院に駆けつけた俺、彼女は無事だと知るのだが…
4/5会う約束をしていた彼女と連絡がつかない。心配になって家を飛び出すと、公園にパトカーが2台止まっていた。もしや…まさか…→病院に駆けつけた俺、彼女は無事だと知るのだが…
5/5会う約束をしていた彼女と連絡がつかない。心配になって家を飛び出すと、公園にパトカーが2台止まっていた。もしや…まさか…→病院に駆けつけた俺、彼女は無事だと知るのだが…
引用元:http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1251159273/
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